領収書はお金を支払った際の証明書として交付されるもので、会社の経理はこの領収書に基づいて処理をします。そのため、領収書はただの紙切れではなくお金と同等の価値を持っていて、法律上も重要書類のひとつとして位置づけられています。ですから、未精算の領収書が財布やカバンの中に山のように眠っているというのはその領収書にかかわる取引が会計帳簿に記録できていないということです。もし、これが放置されるようなら経営を判断するための月次試算表などの数字は実体とはかけ離れた数字になってしまいます。
領収書の扱い方はその会社の現金管理レベルを映し出すもので、この仕組みが整っていない会社は管理がどんどんずさんになって、いわゆるどんぶり勘定となるのです。このずさんさは当然、資金繰りに悪い影響を与えます。これは、今、現在、会社にあるお金はいくらで、使えるお金がいくらなのかということが把握できない状態にあるということです。つまり、会社のお金の流れが読めなくなり、資金繰りがどんどん悪化していきます。
資金の枯渇にきづいた時にはもはや手遅れということを避けるためにも、普段から経営者自らが領収書を含め、現金管理の大切さを意識することで資金繰りはよくなっていくもです。領収書の取り扱いが現金管理の質を決めることにつながりますから、領収書は定期的に精算するという意識を常々もち、そのようなシステムを会社でつくりあげて、それを徹底して従うことが重要になります。
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