社長の多くはリスクを一身に背負いつつも会社を大きくしてきた人ばかりであり、成功の証として多少の贅沢をしても誰にも咎められるものではありません。しかし、贅沢にはお金がかかるのも事実です。ある程度のお金を使えるようになると、大金を持ち歩く代わりに、安全のためにクレジットカードで支払うことも増えていきます。世の中にはあまたのカードがありますが、中でもゴールドカードなどステータス心をくすぐるカードは枚挙にいとまがないものです。
クレジットカードは多額の現金を持ち歩くリスクを取り除くと同時にお金を使うことへの心の障壁も取り除いてしまいます。贅沢が悪いのではなく、その支払いが忘れたころにやってくるということです。そのため、まずは、便利である反面、お金の漏れ口であり、少しずつ資金繰りを悪化させていることもあるということも理解しておく必要があります。しかし、即金を一時的に回避する目的でカード決済を行うことは資金繰りの面では効果的です。
その一方で借金だという意識を忘れてはいけません。支払い方法には様々なものがありますが、分割やリボルビング払いでは10パーセントを超える高い利率がかかっていることがほとんどです。経営者であり、資金繰りにあくせくしているのであれば、本業で10パーセントの利益を稼ぎ出すことの大変さは身に染みて理解できることです。つまり、カード決済というのは、ある意味もろ刃の剣のようなもので、一括払いであれば資金繰りに貢献し好転させてくれますが、分割払いなどを選択すると見えづらい利息によって、資金繰りを悪化させるアイテムでもあります。
そして、カードをステイタスとして扱う経営者は服飾品や趣味にもその指向が表れやすい傾向にあるので、稼ぎがたく失いやすしがお金ということを肝に銘じておくことが必要です。
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