小さな会社での資金繰りを考えるとき、いつ支払うべきなのかというタイミングを冷静に判断する必要があります。支払いに対するリターンが金額として明確であるのか、リターンを得られるとしたらそれがいつで、どういった方法で得られるのかが具体的に予測できるかがひとつのポイントです。たとえば、取引先との交渉を飲み屋で行うことは人間関係を太くしてくれるものですが、その支払いによってすぐに売り上げに直結することは考えにくいですし、この支払いによってそれがいつ回収されるか予測が不能ということになります。つまり、支払いの効果が具体的に測定できないわけです。
こうした場合、会社にお金を残すことを考え、資金繰りの悪化を未然に防ぐためには、ニコニコ現金払いをやめることが大事になってきます。請求代金を即金で支払うのではなく、たとえば、カード決済にしたり、面倒でも飲み屋から請求書を出してもらい会社の締日と決済日のルールに従って支払いをおこなうということが悪化防止につながります。中小零細企業にとって人脈づくりは大事なことですが、お金を残すためには、常にお金を支払うということについて意識的であることが重要です。経営者であれば資金繰りを考え、精神的な気楽さで支払いをすることがないように努めることが大事になります。
あらゆる支払いの中でも飲み代が一番先になるということがっあっては本末転倒で、こうした何気ない習慣を見直していくことが大切です。
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