経営者のお金への興味は資金繰りに影響する

基本的に資金繰りが上手でお金を残すことにたけている社長は、お金が大好きな傾向にあります。これは守銭奴という意味ではなく、自社の従業員やサービスを大事にすることと同じように、会社を運営する資源としてお金を非常に大切にしているということです。お金を残すという言葉を字面で理解しようとすると貯蓄することが重要だと考える人も多く、確かに稼いだお金を貯蓄することは大事ですが、事業におけるお金の役割は集めたお金をいかにして増やしていくかということになります。お金を貯蓄しているだけではわずかな利息が増えるだけで、事業拡大にむすびつくことはありません。

留まった水は腐るというように、お金も留まらせるだけでなく、適切に事業に注ぎ込むことで増やしていくことが必要です。なぜなら、お金が増えないことには事業を大きくすることができないからです。お金を残し、資金繰りがうまくいっている社長は、お金の流れを重視しつつ、貯蓄とのバランスに気を配りながら拡大をしていくので、現金や預金の動きには敏感で、特に預金通帳の記帳には気を使います。記帳を毎日することによりお金の動きを意識したり、仮に動かない時でも預金通帳を見ることで、現状、どの程度の残高があって、今後、どのような収入や支出があるのかを考えながら今後の展望を検討することが可能です。

しかし、資金繰りに悪戦苦闘している社長ほど、預金通帳にまったく興味を示さなかったりします。基本的におまとめ記帳で数か月分を一気にという人も多いものです。社長というのは会社のお金の流れを意識して見張ることが重要になってきます。

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