円は私たちに最も馴染みのある通貨ですが、実は世界でも取引量が3位という世界的にもメジャー通貨の1つです。FXを始める人の多くはドル円、ユーロ円、ポンド円など、円絡みの取引を中心とする人が多くいるのは、損益の感覚もわかりやすいためでしょう。円はどのような特徴がある通貨なのでしょうか。日本円は世界的にも金利の低い通貨です。
円を買うということはすなわち、スワップ金利がマイナスになるということになります。しかしそれでもリスクの低い資産として認識されているため、世界経済の先行きが不透明になると買いが集中するという特徴があります。リーマンショックやギリシャショック、ドバイショックなど、何かしらショックな出来事があると急激に上昇します。日本政府は為替介入をすることによって偏った動きをけん制しようとすることもありますが、介入することはあまり世界的には好感されないこともあります。
介入が行われるような水準にレートがある場合、政府の動向にも注意をしなくてはなりません。FXでは経済のニュースだけでなく、政治的なニュースにも注目しておく必要があるのです。円と同様にリスク回避の対象とされているのが「スイスフラン」です。スイスフランはユーロとのレートで防衛ラインを作ることによって、急騰することを防いできました。
しかし2016年に入ってから、突如防衛ラインを撤廃したことによって、ユーロやスイスフランは乱高下したという出来事もあります。FXブローカーによってはポジションの決済が追い付かなかったところもあり、システムの安定した会社で取引をすることの大切さを再確認できた出来事でしょう。
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